何十年も前、海外に行くたびに「なぜ日本には電気ケトルが普及していないんだろう」と感じていました。実は当時の日本では「保温もできる電気ポット」が主流で、紅茶文化のあるイギリスをはじめ海外では昔から電気ケトルが当たり前の存在だったんです。
日本で電気ケトルが広まり始めたのは2001年のティファール上陸がきっかけで、2008年に象印が、2010年前後にはタイガーやパナソニックなど国内メーカーも続々参入し、今の「一家に一台」という当たり前の存在になりました。
実は実家の電気ケトル1台目もティファールだったので、ちょうどその普及の波に乗っていたのかもしれません。
電気ケトルといっても、見た目はどれも似ているようで、選び方は人によって全然違うんですよね。私の家族を見ても、実家・妹・私でそれぞれ選んでいるタイプがまったく違います。「安全性重視」「デザイン重視」「使いやすさ重視」——この3つの視点で見比べると、自分に合うケトルがきっと見えてきます。
この記事では、実際に家族が使っているケトルを例に、選び方のポイントとおすすめモデルを紹介します。
安全性重視なら「タイガーの二重構造タイプ」|実家で愛用
実家の電気ケトル歴は意外と長く、1台目はティファール、その後東芝(TOSHIBA)のPHK-800Rを経て、現在はタイガーの二重構造タイプに落ち着きました。
いろいろなメーカーを使ってきましたが、振り返ってみるとずっと二重構造タイプを選び続けているという一貫性があります。「表面が熱くなりにくい」という安心感は、実家にとって譲れない軸だったようです。小さな子どもや高齢の家族がいる家庭では、「うっかり触ってしまっても大丈夫」というのは何より大事なポイント。沸騰中でも外側が熱くなりにくいので、キッチンに人が出入りしても気を張らずに済みます。
こんな人におすすめ
・小さな子どもや高齢の家族と暮らしている
・キッチンに人が出入りすることが多い
・「安全性」を最優先で選びたい
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デザイン重視で選んだバルミューダ|妹は「ちょっと後悔」も
妹はキッチンに置いたままでも様になる、バルミューダのケトルを選びました。
先日妹の家に行ったときに「おしゃれでいいね」と伝えたのですが、本人の反応は「うーん…」というもの。実際に使ってみると「ちょっとおもちゃっぽいかも」と感じる場面もあるようで、「デロンギにすればよかった」とこぼしていました。
見た目には十分インパクトがあるのに、使う本人の満足度とは必ずしも一致しない。これは妹自身も使ってみて初めて気づいたポイントだったようです。
こんな人におすすめ
・見た目のインパクトを最優先したい
ちょっと注意したい人
・「しっかりした質感」を重視する人は、購入前に実機を見てから検討するのがおすすめです
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使いやすさ重視なら「ラッセルホブス×デロンギ」の細口タイプ|うちで愛用
うちではコーヒーを淹れることが多いので、ずっと細口タイプのケトルを使っています。
ラッセルホブスは1952年イギリス創業、1955年には世界初の「自動電源オフ機能付き電気ケトル」を発売した、いわば電気ケトルの元祖的ブランドです。10年以上愛用していますが、長年使ってきても今でも壊れずに現役。そろそろ替え時かな、と思ってデロンギの細口カフェケトル(アイコナ KBOE1220J)を新しく買いました。デロンギは1902年創業のイタリアの家電老舗で、デザインの良さに定評のあるブランド。私が選んだのは温度調節のないシンプルなタイプです。
ところが、いまだにラッセルホブスが壊れないんです。デロンギを買ってからしばらくは2台を併用していた時期もありましたが、ラッセルホブスがあまりに元気なので、それなら壊れるまで使い切ろうと、今はラッセルホブスを主役にして、デロンギもときどき使いながら、基本は控えにまわってもらっています。結果的に細口ケトルを2台持っているという、ちょっと珍しい状況です。ラッセルホブスが使えなくなったら、そのときは控えていたデロンギの出番かなと思っています。コーヒーをゆっくり注ぎたいときの細口は、どちらのメーカーも共通して使いやすいポイントです。
ただ正直に言うと、うちのケトルは二重構造ではないので、うっかり本体に触れて「あつっ」となることもあります。実家のタイガーのような安心感はない分、注意は必要だなと感じる場面です。「使いやすさ」と「安全性」は必ずしも両立しないというのも、実際に使ってみて分かったことです。
こんな人におすすめ
・コーヒーやお茶を丁寧に淹れたい
・長く使えるものを選びたい(10年以上使える耐久性の参考に)
・細口タイプで迷っている
ちょっと注意したい人
・小さな子どもや高齢の家族がいる場合は、表面の熱さに注意が必要です
▶ ラッセルホブス 細口ケトルを見る
実はこのKBOE1220J、いまは生産が終わっていて、新品はほとんど出回っていません。それでも中古が定価を上回る値段で取引されているのを見ると、廃番になった今も欲しい人がいる細口ケトルなんだなと感じます。今から同じデロンギの細口を選ぶなら、後継モデルにあたる温度調節つきの「KBOE1230J」が便利です。緑茶やコーヒーを好みの温度で淹れられます。ただ私自身は「機能がシンプルなほど長く使える」と感じるタイプなので、そこは好みで。長く使える耐久性で選ぶなら、10年以上ずっと壊れていないラッセルホブスが、わが家では一番の安心です。
▶ デロンギ 細口ケトルを見る
まとめ|あなたはどのタイプ?
| タイプ | ブランド | 重視する点 | こんな人に |
|---|---|---|---|
| 二重構造 | タイガー | 安全性 | 子ども・高齢の家族がいる家庭 |
| デザイン重視 | バルミューダ | 見た目 | 来客が多い、インテリア重視 |
| 細口・耐久性重視 | ラッセルホブス/デロンギ | 使いやすさ・長持ち | コーヒー好き、長く使いたい人 |
家族でも選ぶ基準はこれだけ違います。あなたの暮らしに合うのはどのタイプか、ぜひ参考にしてみてくださいね。

