火災警報器の交換|メーカーが製造終了でも大丈夫でした。選んだのは日本製・東芝「なるる」

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家を建てたときから、天井に当たり前のようについていた火災警報器。正直、一度も気にしたことがありませんでした。

それがある日、「ピーピー」と鳴り出します。電池切れのお知らせです。設置から14年——交換の目安とされる10年を、とっくに過ぎていました。

本体の裏には「日本フェンオール株式会社」、型番「SF12A」の文字がありました。そして表には、警備会社「CSP(セントラル警備保障)」のブランド名。戸建てに最初から付いていたものです。同じものに買い替えようと調べてみると、この日本フェンオールは住宅用火災警報器の製造をすでに終えていて、もう手に入りませんでした。あら、どうしよう。

考えてみれば、戸建ての警報器は最初から付いているので、自分で選んだことがない。これが、人生で初めての「火災警報器選び」でした。同じ場面の方へ、素人なりに調べて選んだ記録を正直に残します。結論から言うと——メーカーが変わっても、交換はまったく問題ありませんでした。

外した旧火災警報器の裏面。製造元「日本フェンオール株式会社」と型番SF12A、カバーに警備会社CSPの表示
外した旧警報器。裏に「日本フェンオール株式会社」「SF12A」、カバーには「CSP」。これが正体でした。

ちなみに、この記事は「交換」の話が中心ですが、これから初めて付ける方にも参考になるはずです。住宅用火災警報器は2006年に新築で義務化されましたが(既存の家は市町村の条例で2008〜2011年ごろまでに)、それより前に建った古いお家では、今も付いていないことも。「うちは付いていないかも」という方は、この先の“選び方・付け方”を、そのまま参考にしてもらえたらうれしいです。

火災警報器は「10年」で交換が目安

まず、私と同じく「え、警報器って交換するの?」と思った方へ。

火災警報器は、設置からおよそ10年で交換が目安とされています。中の電池だけでなく、火災を感知するセンサー自体にも寿命があるからです。「電池を替えればいい」と思いがちですが、いざというときに反応しなかったら意味がありません。

今回買った東芝の「なるる」には、「交換時期メッセージ機能」が付いていました。10年たつと、本体が音声で「交換してください」と教えてくれるそうです。メーカー側も、それだけ「10年での交換」を大事にしているということですね。

とはいえ正直に言うと、我が家は14年使っていました。レビューを見ても「15年、それ以上」使っている方が本当にたくさんいます。だから「10年きっちりで替えなきゃ」と神経質になる必要はないのかもしれません。

ただ、ここは勘違いしたくないところです。「鳴っている」のは電池切れのサインで、「センサーがちゃんと火事を感知できる」保証ではありません。電池が持っている間も、感知する部品は少しずつ古くなります。長く使えたのは、たまたま火事が起きなかっただけ、とも言えるんです。

なので私は、「10年を過ぎたら、いつ替えてもおかしくない」くらいの気持ちで、電池切れが鳴ったら迷わず全部まとめて交換——これが現実的でちょうどいいと思っています。同じ時期に付けたものは、同じ時期に寿命が来ますから。

「警報器って意味あるの?」──データでは被害がおよそ半減

正直に言うと、私自身、住宅火災のニュースを見るたびに「警報器って、本当に効くのかな」と思っていました。同じように感じている方も多いと思います。

調べてみると、消防庁がその答えになるデータを出していました。火事のあとに消防が行う「火災調査」を集計したものです。

それによると、住宅用火災警報器が設置されている家は、設置されていない家に比べて、死者数と損害額はおよそ半分、火が燃え広がった面積(焼損床面積)は約6割減だそうです(消防庁が火災報告をもとに分析/令和2〜5年の失火による住宅火災。放火は除く)。

もちろん「半減」であって「ゼロ」ではありません。警報器は火を消してはくれないので、間に合わないこともあります。それでも、あるのと無いのとで、被害がこれだけ変わる──これは知っておく価値があると思いました。

ちなみに、住宅火災は火事全体の約3割ですが、火事で亡くなる方の約7割が住宅火災だそうです(消防白書)。家の火事は、それだけ命に直結しやすい。だからこそ、10年たった警報器を放っておかずに替えておくことが、効いてくるんですね。

(参考:総務省消防庁「住宅用火災警報器を設置しましょう」

東芝ライテックって、どんなメーカー?

警報器を選ぶにあたって調べてみると、パナソニックや東芝など、いくつかのメーカーから選べることが分かりました。その中で選んだのが、東芝ライテックの「なるる」です。東芝ライテックは照明・スイッチ・配線器具などを扱う電設資材の大手で、この「なるる」も国家検定合格品。レビューでも繰り返し買っている人が多く、悪い評判は見当たりませんでした。知らなかっただけで、ちゃんとしたメーカーだったんですね。

いちばんの決め手は「日本製」でした

我が家がこだわったのは、日本製かどうかでした。

火災警報器は、いざというとき命を守る道具です。だからこそ私は、値段の安さよりも「信頼できるメーカーの、確かなもの」を選びたいと思いました。

東芝の「なるる」は、届いた箱に「Made in Japan」「国家検定合格品」とはっきり書いてありました。これは自分の目で確認できた事実です。届いた本体は「ピー」ではなく声で知らせてくれる音声タイプで、とても分かりやすいのも安心でした。

東芝ライテック なるるの箱。電池10年・国家検定合格品・MADE IN JAPANの表示
箱に「電池10年」「国家検定合格品」「MADE IN JAPAN」。

ちなみに「日本メーカーでも中身は海外製では?」と思う方もいると思います(私もそうでした)。でも調べると、パナソニックも住宅用火災警報器を国内工場で生産していると公式に発表しています。東芝もパナも、この分野は日本製という安心できる選択肢なんですね。

※東芝は自分の箱で確認できたので自信を持って書けますが、パナは公式発表をもとにした情報です。気になる方は、購入前にご自身でも製造国の表示を確認してみてください。

煙式と熱式、どこに何を付ける?

(すでに付いているものを交換する方は、元と同じ場所に付け替えればOKこれから初めて付ける方は、この“どこに付けるか”を参考にしてください。)

火災警報器には、煙を感知する「煙式」と、熱を感知する「熱式」があります。付ける場所で使い分けます。

  • 煙式…寝室・階段・居室など(火事の煙をいち早く感知)
  • 熱式…台所(調理の湯気で誤作動しないよう、熱で感知)

我が家が買ったのは、煙式4個+熱式1個のセット。やったことは、もともと付いていた警報器を外して、同じ場所に付け替えるだけ。正直、特別なことは何もありませんでした。

東芝なるる 煙式TKRM-10を真上から見たところ
煙式(TKRM-10)。
東芝なるる 熱式TCRM-10を壁に取り付けたところ
熱式(TCRM-10)。

なお、寝室と、寝室がある階の階段には、煙式の設置が消防法で義務づけられています。台所や他の部屋の扱いは、お住まいの市町村の条例で違います。

ただ、「階段に付いていない=ダメ」とも言い切れません。間取りによっては、近くの部屋の煙式でカバーされる、といった細かい判断もあるからです。新築の家は、建築会社がプロとして、消防法の基準に沿って付けています。だから交換のときは、元と同じ場所に付け替えるのが、いちばん安心で確実です。もし「うちは階段に無いけど大丈夫かな?」と気になったら、自己判断せず、お住まいの消防署に聞くのがいちばん。間取りを伝えれば、無料ではっきり教えてくれます。

(最近は「昔は台所だけだったけど、どこで火事が起きるか分からないから全室に付けた」という方も増えているようです。)

メーカーが変わっても、交換はできました

いちばん心配だったのが、「メーカーが変わって、ちゃんと付くの?」でした。

うちの場合は、家族が自分で全部付け替えました。古い警報器を外して、新しいベースを同じ穴に固定し、本体をはめるだけ——業者さんを呼ばずにできたそうです。

理由があって、火災警報器は取り付け穴の規格が共通していることが多く、メーカーが違っても前のビス穴がそのまま使えるケースが多いんです。レビューでも「前はホーチキ製だったけど同じ穴で付いた」「余計な穴を開けずに済んだ」という声がたくさん。製造終了のメーカーからでも、問題なく選び直せたのはこのおかげです。

ただ、取り付けのしやすさは、人によって感じ方がちがうと思います。高いところの作業が不安な方や、うまく付くか心配な方は、無理をせず電気工事店などにお願いする方法もあります。

しかも東芝の「なるる」は、とにかく薄くてコンパクト。「パナソニック製より小さい」「感知器と分からないくらいシンプル」というレビューどおりで、天井や壁に付けても悪目立ちしません。実は、このすっきりしたデザインも、私が東芝を選んだ理由のひとつでした。

正直なデメリットと「向かない人」

良いことばかりでは不公平なので、正直に。

  • 電池は交換できません。10年もつ電池が本体に組み込まれたタイプで、寿命が来たら本体ごと交換します。「電池だけ替えて長く使いたい」人には向きません(ただ、センサーの寿命を考えると、10年で本体ごと替えるほうがむしろ安心です)。
  • 単独型です。1個が鳴っても、他の部屋の警報器は鳴らないタイプ。「家のどこかで火事が起きたら全部が一斉に鳴ってほしい」なら、無線でつながる「連動型」が向いています(その分、価格は上がります)。
  • スマホ連携などの機能はありません。外出先へ通知がほしいといった高機能を求めるなら、パナソニックのスマート連携タイプなどが候補です。

つまり、「シンプルで確実、価格も手ごろな1本を、必要な場所にきちんと付けたい」人に、いちばん合う製品です。我が家はまさにそれでした。

タイプ別・かんたん比較

火災警報器は、大きく「単独型(連動なし)」と「連動型」の2つに分かれます。まずは、その違いから。

タイプ単独型(連動なし)連動型
鳴り方感知した1台だけが鳴る1台が感知すると家じゅうが一斉に鳴る
つながり方なし(移報接点なし)無線でつながる
価格の目安手ごろ高め
向いている家各部屋(とくに寝室)にきちんと付ける家。
多くの家庭はこれで十分
部屋数が多い・広い家。
寝室から離れた場所の火災にも、早く気づきたい人
メーカー東芝・パナソニックなど各社にありパナソニックなどが手に入りやすい

我が家が選んだのは、手ごろな単独型(連動なし)です。各部屋にきちんと付けたので、これで十分でした。家じゅうが一斉に鳴る「連動型」がほしい場合は、パナソニックなどから選べます。家の広さや間取りで、タイプを選ぶといいと思います。

そのうえで、同じ単独型で我が家が比べた、東芝とパナソニックがこちらです。

くらべるポイント東芝「なるる」(今回購入)パナソニック
国家検定合格品
製造国日本製(箱で確認)日本製(公式発表)
大きさ・デザインとてもコンパクトコンパクト
価格帯手ごろ標準〜高め

どのメーカーを選ぶときも、「国家検定合格品」の表示があるかだけは確認すると安心です。

参考までに、パナソニックの定番「けむり当番」も載せておきます。これは我が家の東芝と同じ単独型(移報接点なし=ほかの機器と信号でつながらないタイプ)で、いわば同等品です。家じゅうが一斉に鳴る「連動型」や、スマホに通知が届くタイプは、これとは別に用意されています。

戸建ては、点検も「自分ごと」

最後に、戸建てならではの大切なことを。マンションなどでは、建物の消防設備として定期的な点検が入ることがあります。でも、戸建ての火災警報器は、点検も自分でするしかありません。

といっても、難しいことはありません。私が買った東芝「なるる」の説明書には、点検の目安がこう書いてありました。ボタンを押す(または、ひもを引く)だけの「動作の点検」は月に1回、または3日以上留守にしたあとに。ホコリの付着などを見る「外観の確認」は12か月に1回以上。——これくらいのペースなら、無理なく続けられそうです。ホコリは誤作動の原因にもなるので、気づいたときに乾いた布でそっと拭いておくと安心です。

戸建ては、付けるのも、点検するのも、替えるのも自分ごと。だからこそ、ときどき天井を見上げて、気にかけてあげてくださいね。

まとめ

火災警報器の買い替えは、正直ちょっと面倒に感じる作業でした。しかもメーカーは製造終了で、最初は「どうしよう」と焦りました。でもやってみたら、取り付け穴は共通で、選び直しも交換も、思ったより手間はかかりませんでした。「これで10年は安心」という気持ちよさが残りました。

  • 交換の目安は約10年(我が家は14年がんばってくれました)
  • メーカーが製造終了でも大丈夫。取り付け穴は共通が多い
  • 迷ったら国家検定合格品の国内メーカー
  • 我が家は日本製・コンパクトな東芝「なるる」

昔のメーカーがなくなっていても、ちゃんと選び直せます。同じところで迷っている方の背中を、少し押せたらうれしいです。

【もっと知りたい方へ】設置する場所や点検のしかた、選び方などは、総務省消防庁の「住宅用火災警報器Q&A」が公式で分かりやすくまとまっています。迷ったら、ここで確認すると安心です。

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