最近、似たようなモヤモヤを2回続けて感じました。1回目は電気ケトル、2回目は布団乾燥機です。どちらも「長く使いたいから大手メーカーを選ぶ」のに、心のどこかで「もっとデザインのいいものが欲しかった」と思っている自分がいました。今日はその2つの経験から考えたことを、そのまま書いてみます。
きっかけは、電気ケトルでした
私は細口のケトルを10年ほど使っていました。コーヒーを淹れるのに使いやすく、気に入っていた一台です。ところが2026年6月から、経済産業省の安全基準が改定され、電気ケトルは「転倒しても湯漏れしにくい」構造が必須になりました。対策のない旧モデルは順次廃番になっており、私の使っていた細口カフェケトルもその対象製品リストに載っていました。安全のための改定なので仕方ないと分かっていても、「気に入っていた形が選べなくなる」というのは、やっぱり寂しいものでした。

布団乾燥機でも、同じことが起きました
私はパナソニックの布団乾燥機を使っています(2台目です)。最近、カドー(cado)のスティック型の布団乾燥機がとてもおしゃれで、場所も取らないと知りました。カドーは2011年設立の東京の家電メーカーで、デザイン性の高い空調家電を中心に展開しています(公式サイトで確認)。もし先にカドーを知っていたら、私も揺れていたと思います。それでも、ダニ退治と乾燥力という目的を考えると、実測データを調べたうえで、結局はパナソニックを選び続ける結論になりました。デザインは魅力的だけれど、目的を果たせないなら意味がない、という判断です。

なぜ大手はデザインより機能を優先するのか
ここからは私の推測ですが、大手メーカーが機能や安全性を優先し、デザインが後回しになりやすいのには理由がある気がしています。大手は数十万台、数百万台という単位で売ることが前提なので、「一部の人に強烈に好かれる形」よりも「誰にも嫌われない形」を選びやすいのではないでしょうか。安全規格、耐久試験、修理のしやすさ、部品の共通化、幅広い年代への使いやすさなど、デザインより先に満たさなければならない条件がたくさんあることも影響していると思います。カドーのような新興メーカーは、対象を絞れる分、思い切ったデザインに振り切れるのかもしれません。
それでも大手を選ぶ理由
とはいえ、私が結局大手を選んでいるのには理由があります。細口のケトルは10年使えましたし、布団乾燥機も1台目を10年以上使い、壊れたからではなく「良かったから」同じパナソニックに買い替えました。長く使えた実績と、何かあったときのサポート体制の安心感は、大手ならではだと感じています。
欲しいのは「大手の安心感」と「新興メーカーのデザイン」の両方
結局のところ、私が欲しいのはどちらか一方ではなく、大手メーカーの耐久性・サポート体制と、カドーやバルミューダのようなデザイン性を、両方兼ね備えた家電なのだと思います。実際には、その両方が揃った選択肢はまだ多くありません。だからこそ、老舗メーカーには、これまで培ってきた安心感を保ったまま、もう少しデザインにも力を入れてもらえたら、という期待を持っています。批判したいわけではなく、信頼しているからこその願いです。
まとめ
電気ケトルも布団乾燥機も、選んでいるのは同じ「長く使いたい」という気持ちです。デザインに惹かれる瞬間はこれからもあると思いますが、毎日使うものだからこそ、まずは機能と安全性を優先したい。そのうえで、大手メーカーがもっとデザインにも本気を出してくれる未来を、気長に待ちたいと思います。

