築14年を超えたわが家。気づけば、キッチンの換気口まわりの外壁に、黒っぽいベッタリした汚れが目立つようになっていました。北側には緑色の苔も。
いずれは外壁塗装もやる必要があると思っています。でも塗装となると数十万円単位。とりあえず、この目立つ黒い汚れだけでもなんとかしたい——そう思っていました。
「業者に頼もうか…」とも考えたのですが、家族の「自分で落とせるんじゃない?」の一言で、ダメ元でやってみたところ——10分もかからず、ブラシとお湯と中性洗剤(ウタマロ)できれいになって、正直びっくりしました。
この記事では、塗装すべきか自分でチェックした流れと、実際にやってみた掃除の様子を、写真つきで正直に記録します。同じように「塗り替えまでは…でも汚れが気になる」と迷っている方の参考になればうれしいです。
築14年、換気口まわりの黒い汚れと北側の苔が気になった
気になっていた汚れは、主に2つでした。
- 換気口まわりの黒いベッタリ汚れ:排気に含まれる油分やホコリが混じった汚れ。ベッタリくっついて見えて、一番目立っていました。
- 北側の外壁の緑色の苔:日当たりが悪く、湿気がこもりやすい面に出やすい汚れ。
築14年ともなると、外壁の汚れがだんだん気になってきますよね。「外壁塗装は10年が目安」という言葉も頭をよぎって、「もう塗り替えなきゃダメなのかな」と少し焦りました。
でも「10年で塗り替え」は本当?年数より“塗膜の状態”
調べてわかったのは、「10年」は絶対のルールではないということでした。この「10年」という数字は、主に新築時に使われる塗料の耐用年数から来ています。
| 塗料の種類 | 耐用年数の目安 |
|---|---|
| アクリル | 約5〜7年 |
| ウレタン | 約8〜10年 |
| シリコン(新築で多い価格帯) | 約10〜15年 |
| フッ素 | 約15〜20年 |
| 無機 | 約20年以上 |
新築でシリコン以上の塗料が使われることも多く、実際には築12〜15年で塗り替える家がボリュームゾーンというのが実態のようです。10年ちょうどで全員が塗るわけではありません。大事なのは、「年数が来たから塗る」ではなく「塗膜が劣化したから塗る」という考え方です。
うちの外壁は「窯業系サイディング(厚15mm)」だった
判断の前に、自分の家の外壁材を確認しました。新築時の工事仕様書を見ると、窯業系(ようぎょうけい)サイディング、厚さ15mm。日本の戸建てで最も多いタイプです。
ちなみに、塗装の種類(塗料のグレード)まで知りたかったのですが、仕様書には載っていませんでした。窯業系サイディングは工場で塗装された製品なので、塗料単体ではなく製品名から調べる必要があるようです。ただ、塗料の種類が分からなくても、次のセルフチェックで塗膜の状態は判断できるので問題ありませんでした。
窯業系サイディングで知っておきたいのは、表面の塗膜が防水の役割を担っているという点。だから、チョーキング(塗膜の劣化)とシーリング/コーキング(継ぎ目のゴム)の状態、この2つが洗浄で済むか塗装が必要かの分かれ目になります。
塗装が必要か、自分でできるセルフチェック5項目
プロに頼む前に、自分でもある程度あたりがつけられます。実際にチェックした5項目です。
- ① チョーキング(白い粉)…乾いた外壁を手のひらで擦って、白い粉がつくかを見る。粉がつけば塗膜が寿命に近いサイン=塗装を検討。つかなければ塗膜はまだ生きている=洗浄で十分な可能性が高い。
- ② ひび割れ(クラック)…髪の毛程度の細いひびは経過観察でOK。指が引っかかる幅のひびは塗装寄りの判断に。
- ③ 塗膜の剥がれ・膨れ…塗装が浮いている・剥がれている箇所があれば塗装検討。
- ④ コーキング(サッシ周り・継ぎ目のゴム)…ひび割れ・痩せ・切れがあると、洗浄では直らない。
- ⑤ 苔・黒ずみ本体…①〜④が健全なら、苔や黒ずみは「ただの汚れ」=洗浄で落とせる範囲。
わが家の結果 →「今すぐ塗装は不要」と判断
実際にチェックした結果はこうでした。
- チョーキング:外壁を擦っても白い粉はつかなかった → 塗膜は健全
- ひび割れ:気になるひびなし
- コーキング:ひび・切れなど気になる箇所なし
- 残る悩み:換気口の黒い汚れと、北側の苔だけ
というわけで、わが家は「今すぐ塗り替える必要はなさそう。いずれ塗装は必要だと思うけれど、まずは目立つ汚れを落として様子を見よう」と判断しました。「年数」ではなく「劣化サイン」で見れば、まだ塗装を急ぐ段階ではなかったのです。
業者に頼もうか → でも家族が「自分でやってみよう」
最初は、大手のハウスクリーニング業者に洗浄を頼もうかと考えていました。無料見積もりで相場を知ろう、と。
ところが家族が「14年分の汚れだけど、自分で落とせるんじゃない?」と言い出したのです。きっかけは、換気口の黒い汚れをティッシュで拭いてみたら、黒い汚れがついたこと。「表面に乗っているだけなら洗えるかも」と、半分期待していました。
とはいえ、油も混じってベッタリくっついて見えたので「本当に落ちるの…?」と半信半疑。それでも、ダメ元でやってみて、落ちなければ業者に頼めばいい——そんな軽い気持ちで、まずは自分でやってみることにしました。
用意した道具
DIYのために用意したのは、次の道具です。
- アズマ工業 アルミ伸縮柄・つなぎ柄セット(3段伸縮柄+つなぎ柄。地上から高い所に届かせるポール)
- アズマ 外壁ブラシ ハンディ LL599(柄の先に付けるブラシヘッド)
- ウタマロクリーナー(油・黒ずみ用の中性洗剤)
- トーヤク コケカビ取り 420ml(北側の苔用に用意。※今回はまず黒い汚れを優先したので出番はまだ)
- バケツ/お湯/お水(洗浄とすすぎ用)
外壁掃除に用意した道具一式です。今回はとにかく、目立つ黒い汚れだけでもなんとかしたい、という感じでした。実際に使ったのは伸縮柄(1本で届きました)・外壁ブラシ・ウタマロクリーナー・バケツ(お湯とお水)。もう1本のつなぎ柄と、コケカビ取り(北側の苔用)は、今回はまだ使っていません。(ブラシは掃除後なので汚れています)

※水を流しながら洗える「通水式(水が出る)ブラシ」も、あったら便利そうで気になりました。ただ、道具にお金をかけすぎて、もし汚れが落ちなかったり、途中で面倒になって結局全面はやらず業者に頼む…ということもありうるな、と。だからまずは手が届く範囲を、バケツのお湯とお水で試すことにして、通水式ブラシは今回は見送りました。
実際にやってみた(換気口まわりの黒い汚れ)
今回はまず、一番目立っていた換気口まわりの黒い汚れから。手順はとてもシンプルでした。
- バケツにお湯を入れ、ブラシを浸して、黒い汚れを軽く撫でる。ゴシゴシこするというより、お湯で汚れを少し浮かせるイメージです。
- 次に、ブラシにウタマロクリーナーを直接振りかけて、同じように汚れをなでるようにこする。
- 汚れが落ちたら、今度はブラシにお水を浸して、洗い流すように仕上げて終了。
これだけで、10分もかからずきれいになりました。

※高い所は無理をせず、手が届く範囲を中心に。北側の苔は、また別の機会にコケカビ取りで試す予定です。
結果 → 10分かからず、驚くほどきれいに
ベッタリくっついて見えた黒い汚れが、お湯とウタマロであっさり落ちました。「14年分だし、自分じゃ無理かも」とダメ元だったので、正直これは驚きでした。

中性洗剤とブラシとお湯で、ここまで落ちるとは。おかげで、業者に依頼する必要がなくなりました。
ウタマロクリーナーが黒い汚れに効いた理由(※注意あり)
「キッチン用の洗剤を外壁に使って大丈夫?」と思うかもしれません。わが家で効いた理由は、主に3つあります。
① 中性洗剤だから、塗膜にやさしい
ウタマロクリーナーは中性洗剤(アミノ酸系のアルキルベタインが洗浄成分)。酸性やアルカリ性の強い洗剤に比べて素材にやさしく、塗装された面でも比較的使いやすいのが特長です。
② 界面活性剤が油汚れを“包んで浮かせる”
この洗浄成分が、水だけでは落ちない油汚れを包み込んで浮かせてくれます。だから、換気口まわりの黒い油混じりの汚れに効果がありました。お湯で汚れをゆるめてから使ったのも、落ちやすかった理由だと思います。
③ 塗膜が健全だったから
前述のセルフチェックの通り、わが家の外壁はチョーキング(塗膜の劣化)が出ていませんでした。塗膜が生きていたからこそ、洗剤で洗っても問題なかった、とも言えます。
⚠️ ただし、注意点があります
ウタマロクリーナーの公式では、使える場所に「外壁」は挙げられていません。さらに、うるし等の塗り製品や自動車の塗装面は「使えない場所」とされています。つまりメーカーは塗装面には慎重、ということ。
なので、わが家では目立たない場所で試し、色落ちや変質がないか確認してから、自己責任で使いました。あくまで「わが家の窯業系サイディング(塗膜が健全な状態)での一例」です。外壁の種類や塗装の状態によって結果は変わるので、使う場合は必ず目立たない所でテストしてください。
なお、外壁塗装の専門メディアでも、汚れの程度によっては台所・浴室用の中性洗剤で落とせると紹介されています。ウタマロクリーナーはキッチンや浴室に使える中性洗剤なので、これに当てはまります(※専門家がウタマロを名指しで推奨しているわけではありません)。わが家は14年分のしっかりした黒ずみでしたが、外壁に染み込まず表面に乗った汚れだったので、お湯でゆるめてから中性洗剤で落とせたのだと思います。
DIYで落ちる汚れ・無理せずプロに任せる範囲
- DIYで落ちた:手が届く範囲の、表面の黒ずみ・油汚れ
- 無理しない方がいい:二階の高い所・屋根に近い部分、こびりついて落ちない頑固な汚れ
特に高所の作業は危険です。脚立やはしごからの転落事故は毎年起きています。「あと少しだから」と背伸びせず、手が届かない高さは最初からプロの範囲と割り切るのが安全。無理な高所や、洗っても落ちない汚れ、そしていずれ必要になる塗り替えは、専門の業者に相談するのが安心です。
まとめ
- 塗るかどうかは「年数」ではなく「塗膜の劣化サイン」で判断する
- チョーキング・ひび・コーキングの劣化がなければ、表面の汚れは洗浄で落とせることが多い
- わが家は、換気口まわりの黒いベッタリ汚れをブラシ+お湯+ウタマロで、10分かからず落とせた
- ただし洗剤は塗装面には要テスト・自己責任で。高所や、いずれの塗り替えは無理せずプロに
「塗り替えまでは…でも汚れが気になる」という方は、まずセルフチェックで塗膜の状態を確認してみてください。汚れ以外の劣化サインがなければ、目立つ汚れだけ自分で落とすという選択もあります。
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